ERPパッケージ
次に、MRPが進んだ「ERPパッケージ」(ERPシステム)についてお話します。
前回、MRPとMRP2のお話をしました。
MRPが進化して、MRP2になりました。範囲が拡大してゆきました。
でも、まだ製造の範囲内です。
販売、経理、資材購買、出荷などと繋ぎたいですね。
全部、つながったら企業の作業が全部コンピュータでできます。
これが、ERPと呼ばれるものです。
ERPは、Enterprise Resource Planningの略です。
日本語で「統合業務パッケージ」と呼ばれます。
ERPは、「イーアールピー」と読みます。
データベースが一元化され、各サブシステム、会計、購買、在庫、販売、生産が連携されていて
受注から生産、出荷、売上まで管理できる統合化されたソフトです。
いろいろな機能を一つのシステムにまとめていますので、「パッケージソフト」や 「ERPパッケージ」などと呼ばれています。
便利ですね。
システムも完成されています。
これで、企業の全部の作業をおこない、管理できるのです。
でも、でも・・・・
使いこなすには、時間がかかります。
これは、既製品ですので、既製品に会社の作業を合わせていく必要があります。
ERPを導入して、成功している企業は、20%程度だと言われています。
それだけ、難しいということです。
会社にERPのシステムを合わせようをすると、システムの修正が発生します。
これが、とても高いのですね。
カスタマイズと呼んでいます。
既製品も安くはありません。
でも、自社開発するよりは安いかもしれません。
まず、自社開発で、全部のシステムを開発する場合、開発コストや開発期間が非常にかかります。
また、開発する人材が必要になります。
よく検討する必要がありますね。
参考として、大手のERPパッケージソフトが持っている主な機能について説明します。
- 販売管理
受注管理、出荷管理、請求業務などです。
- 在庫購買管理
購買管理、在庫管理などです。
- 生産管理/計画
生産計画、生産管理などです。
- 品質保証
品質管理です。
- プラント保全
プラント保全、文書管理、サービス管理などです。
- 人事管理
人事管理、給与などです。
- 財務会計
一般会計、買掛金管理、売掛金管理、財務管理などです。
- 管理会計
管理会計です。間接費管理、製品製造原価会計、
収益性分析・管理などです。
- 固定資産管理
固定資産の管理です。
- プロジェクト管理
プロジェクト管理です。
- ワークフロー
ワークフローです。
ビジネスプロセスの自動化。
例えば、稟議書などを自動でおこなったりできるようです。
- 業界別ソリューション
業界別のテンプレート(雛形)があります。
などがあります。
たくさんありますね。
●「在庫管理システム」の関連ページです。
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