在庫回転期間
■在庫が多いのかどうかどうやって把握するのでしょうか?
在庫回転期間という指標があります。
「在庫回転期間」とは
売り上げにたいして、在庫を何日または何ヶ月分持っているかということです。
または、在庫をすべて消費(販売)するためにかかる期間です。
この期間が短いほど会社に入った品物(部品、原材料、製品、商品)がすぐ使われて(販売されて)
いることをあらわし、在庫の効率がよいことになります。
■在庫回転期間の計算式は
棚卸資産合計
棚卸資産在庫回転期間 = -------------------------
(年) 売上高(年間)
棚卸資産とは、わかりやすく言えば、もっている在庫を金額になおしたものです。
その在庫の価値です。
例えば
在庫回転期間が、0.5年のときは、6ヶ月の在庫をもっていることになります。
6ヶ月経過しないとその在庫は、使用(販売)されないことになります。
実際に計算するときは、「月数」や「日数」で計算する方がわかりやすいです。
この値を継続的にみることにより、在庫が改善されたとか、悪くなっているとか把握することができます。
悪くなっている場合は、原因を調査して対策をうつ必要があります。
問題は、棚卸資産の計算が、年1回の決算時のみしか計算されない場合です。
在庫は少なくとも毎月見る必要があります。
棚卸資産の計算ができないときは、それにかわるデータを取る必要があります。
まず、毎月の在庫数量のデータを作成します。
次に、その在庫数量に、製造業の場合は、製造原価、小売業の場合は、仕入れ値を掛けて在庫金額を計算します。
この在庫金額を毎月みていく必要があります。
気をつけることは定義を変えないことです。
また、在庫回転期間については、業界の標準と比較することにより自社の経営効率を評価することができます。
ぜひ、自社の在庫回転期間と比較してください。
また、在庫の指標で在庫回転率というのがあります。
在庫回転期間の逆数です。
どちらかは、毎月チェックしていた方がよいですね。
●「在庫管理の指標」の関連ページです。
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