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一斉棚卸と循環棚卸


今回は、「一斉棚卸」と「循環棚卸」についてお話します。


決算書の売上原価、棚卸資産を計算するためには、実際に在庫を数える必要があります。
これを「実地棚卸」といいます。

これは、個人企業はもとより全部の会社で必要です。

倉庫など、在庫をたくさん持っている会社では大変です。
棚卸は、多くの部署を巻き込んだ一大イベントです。

大手の会社で、他の会社からの外部監査がある場合は、もっと大変です。

■1.実地棚卸のやり方

■実地棚卸には、以下の2つのやり方があります。

  1. 一斉棚卸
    作業を止めて全員で実際の在庫を数える方法です。
    メリットとしては、
    正確な在庫残高が確定し、会計上の締めと一致させやすいです。
    デメリットとしては、
    入出庫を停止させる必要がありますので、製造や販売業務に支障が出る可能性があります。
    また、実際に在庫を調べる人が、余分に必要になりますので、人件費が増える可能性があります。

  2. 循環棚卸
    作業は止めないで、一部の棚から順番に棚卸しをおこなっていくやり方です。
    メリットとしては、
    作業をストップする時間が少なくなります。
    少ない労力で高い効果が出せます。
    デメリットとしては、
    在庫差異が大きいと、一斉棚卸が必要になります。


循環棚卸ができる会社は、一般的にかなり在庫管理のレベルが高くコンピュータできちんと管理されています。


■2.一斉棚卸のステップ

一斉棚卸のやり方のステップです。

  1. 棚卸しのスケジュールを決定します。
    期日、時間を決めます。
    作業を止めてやりますので各部門を含めた計画をたてます。
    一般的には、中間決算や期末決算期におこないます。

  2. 棚卸しの対象品目を決めます。

  3. 棚卸しの担当、責任者を決めます。
    棚卸しをおこなう場所、担当、役割を決めます。

  4. 棚卸しの記録方法の決定・配布
    棚卸し票(棚卸しタグ)を準備します。
    必ず通し番号を控えておきます。

  5. トレーニングをおこないます。
    棚卸し票の記入方法などをトレーニングします。

  6. 実地棚卸しを行い、棚卸し票に記帳します。
    現物に棚卸し票を貼っていきます。

  7. 棚卸し票のチェック
    責任者が現物と棚卸し票があっているかサンプリングでチェックします。
    外部からの監査法人が入っている場合は、その監査法人が現物と棚卸し票があっているかサンプリングでチェックします。
    もし、間違いが多い場合はやりなおします。

  8. 棚卸し票を全部現物からはずします。
    はずし忘れがないか、通し番号を確認します。

  9. 棚卸し票のデータをコンピュータに入力します。

  10. 現在、コンピュータに入っている在庫データと棚卸ししたデータを付き合わせます。
    在庫差異を抽出します。

  11. 在庫差異に対して原因を調べ対策を立てます。

  12. 棚卸し票で入力した在庫データを、現在の在庫データと置き換えます。

かなり大変ですね。


■3.棚卸の用紙について

棚卸しをするときの用紙は、棚卸票、棚卸カードを用いる方法があります。
項目としては、品番(商品名)、数量、ロット番号、棚番、担当者などがあります。
2人1組で、棚卸しをします。
1人が読み上げて、もう1人が記録します。



「一斉棚卸」は、製品の品目が、数千点や数万点ある場合は数日間かかります。
品目が多い会社は、「循環棚卸」へ移行しています。
でも、「一斉棚卸」で、在庫差異が多いと「循環棚卸」への移行は通常はできません。


●「在庫を正確に把握する(棚卸し)」の関連ページです。


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