棚卸し(実地棚卸)
あなたの会社では、定期的に「棚卸し」をやっていますか?
工場や店舗では、月末や期末になると、生産をストップしたり、お店を閉めて、工場内や倉庫、陳列棚などの、原材料や部品、仕掛品、製品、商品などを、一つ一つ数えながら在庫数量を用紙(在庫カード)などに記録していきます。
■1.棚卸しとは
棚卸しとは、棚におかれた商品(原材料、部品、仕掛品、製品などを含む)を卸し、在庫の数を正確に数えることです。
実際に原材料、部品、半製品、製品などを現場で在庫数を数えるとこを「実地棚卸」と言います。
■2.棚卸しの目的
■棚卸しは何故必要なのでしょうか?
実地棚卸をする目的は
- 部品や原材料などの資材を購買するため。
- キズや破損で不良品となっている在庫をチェックするためです。
- 長い間出荷されていない在庫(滞留在庫とか不動在庫と呼ばれる)をチェックするためです。
- 実在庫と帳簿上の在庫数をチェックするためです。
盗難とか入力ミスとかの原因を調べる必要があります。
- 棚卸資産を把握するため。
決算資料に使用します。
貸借対照表の棚卸資産の金額を確定します。
棚卸資産の増減で利益が変わってしまいますので重要です。
- 損益計算書に必要な売上原価を計算するために必要です。
などです。
■3.棚卸しの方法
棚卸しの方法としては大きく次の2つがあります。
- 帳簿棚卸
日々の入庫や出庫の都度、数量や単価を記入します。
在庫台帳に記入したり、在庫管理システムに入力します。
その時点の在庫を把握することが出来ます。
- 実地棚卸(現品棚卸)
定期的に実際の在庫を数えて棚卸しをおこないます。
在庫管理システムなど使用して「帳簿棚卸」で在庫を管理して、定期的に、実際に「実地棚卸」を行います。
そして、帳簿の在庫数と実地棚卸の在庫数が異なる場合は、在庫差異分析をおこない、原因を調べ、対策をおこなって、実際の在庫に帳簿を合わせてゆきます。
■4.実地棚卸の方法
実際に在庫を確認する「実地棚卸」には、以下の方法があります。
- 一斉棚卸
全社をあげて、全製品について同時に棚卸しをおこないます。
- 循環棚卸
サイクル・カウンティングとも呼ばれています。
ある決められた範囲や商品の在庫を、数日おきに、順番に棚卸しをしていく方法です。
「一斉棚卸」と「循環棚卸」の詳細は、別ページで説明します。
●「在庫を正確に把握する(棚卸し)」の関連ページです。
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