在庫回転率と製造のリードタイム


在庫回転率と製造のリードタイムについてです。

尚、このホームページでは、
以前は、「サイクルタイム」を「製造の投入から出荷までの時間」として使用していました。
しかし、トヨタ生産方式や単一ライン生産方式では、「サイクル・タイム」は、「ピッチ・タイム」とも呼ばれ、品物がラインから作り出されていく時間間隔として使用されています。
混乱されると困りますので、
今回、「製造の投入から出荷までの時間」は、「製造のリードタイム」に変更しました。


■あなたの会社では、在庫が多いとか少ないとかの判断はどのようにしていますか?

在庫の数量ですか?

■では、問題です。

以下のようなケースがあります。

A製品の現在の在庫は、100個です。
B製品は現在の在庫は、1000個です。

A製品の、売値は、1000円です。製造原価は、500円です。
B製品は、売値は、100円です。製造原価は、10円です。

A製品は、毎月100個売れます。
B製品は、毎月500個売れます。

■どちらの在庫を管理すればよいでしょうか?

■まず棚卸資産を見てみましょう。
 A製品は
  500円(製造原価) X 100個=50,000円
 です。
 B製品は
  10円 X 1000個=10,000円
 です。
  
 この資産はまだ、売れていませんが経費がかかっています。
 資金が必要になります。
 A製品の資産が大きいですね。A製品が問題でしょうか?

■次に毎月の売上げは、どうでしょうか?
 A製品は
  1000円 X 100個=100,000円
 です。
 B製品は
  100円 X 500個=50,000円
 です。
 
 売上げをみてみるとA製品が大きいですね。

■どっちの在庫が悪いのかわかりませんね。
 これを管理する指標の1つが「在庫回転率」です。

 計算式は
  売上高(金額:1年間)÷ 在庫金額

 です。 
 在庫の活性度を示します。
 つまり在庫が1年間で何回入れ替わるかです。
 多いほうがよいです。
 例えば12回ですとその製品の在庫は毎月売上げ
 になっていきます。

■では計算してみましょう。
 A製品は、
  100,000円X12 ÷ 50,000=24回
 B製品は、
  50,000X12 ÷ 10,000=60回
 
在庫回転率は、A製品の方が悪くなります。
対策は、A製品に対しておこなう必要があります。

A製品の売り上げが大きいと言って、たくさん在庫を 抱えると、資金繰りに行き詰ってしまいます。

業界別に一般的な在庫回転率のデータが発表されていますので おなたの会社の目安にしてください。

■対策を打つときは、金額はもちろんのこと、必ず数量の在庫回転率も把握してください。
 注文の状況、在庫の持ち方などを調査する必要があります。

■補足です。在庫回転率の逆数が製造のリードタイム(年)になります。
 このときの在庫回転率は、数量の在庫回転率を使用します。
 例えば、A製品は、
 100個 X12 ÷ 100=12回
 になります。
 1年で在庫が12回、回転しますから製造のリードタイムは1ヶ月に
 なります。
 1ヶ月分の在庫です。

在庫管理では、在庫回転率は絶対に必要な指標です。
資金繰りや、資産の金利負担、不良在庫などの管理ができます。
管理しましょう。



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在庫が経営に与える影響

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