一斉棚卸と循環棚卸
今回は、「一斉棚卸」と「循環棚卸」についてお話します。
決算書の売上原価、棚卸資産を計算するためには、実際に在庫を数える必要があります。
これを実施棚卸といいます。
これは、個人企業はもとより全部の会社で必要です。
倉庫など、在庫をたくさん持っている会社では大変です。
棚卸は、多くの部署を巻き込んだ一大イベントです。
大手の会社で、他の会社からの外部監査がある場合は、もっと大変です。
■実施棚卸には、2つのやり方があります。
- 1つは一斉棚卸です。
- もうひとつは循環棚卸です。
一斉棚卸は作業を止めて全員で実際の在庫を数える方法です。
循環棚卸は、作業は止めないで、一部の棚から順番に棚卸しをおこなっていくやり方です。
循環棚卸ができる会社は、一般的にかなり在庫管理のレベルが高くコンピュータできちんと
管理されています。
■一斉棚卸のやり方です。
- 棚卸しのスケジュールを決定します。
作業を止めてやりますので各部門を含めた計画をたてます。
- 棚卸しの担当を決めます。
棚卸しをおこなう場所、担当、役割を決めます。
- 棚卸し票(棚卸しタグ)を準備します。
必ず通し番号を控えておきます。
- トレーニングをおこないます。
棚卸し票の記入方法などをトレーニングします。
- 実施棚卸しを行い、棚卸し票に記帳します。
現物に棚卸し票を貼っていきます。
- 棚卸し票のチェック
責任者が現物と棚卸し票があっているかサンプリングでチェックします。
外部からの監査法人が入っている場合は、その監査法人が現物と棚卸し票があっているか
サンプリングでチェックします。
もし、間違いが多い場合はやりなおします。
- 棚卸し票を全部現物からはずします。
はずし忘れがないか、通し番号を確認します。
- 棚卸し票のデータをコンピュータに入力します。
- 現在、コンピュータに入っている在庫データと棚卸ししたデータを付き合わせます。
在庫差異を抽出します。
- 在庫差異に対して原因を調べ対策を立てます。
- 棚卸し票で入力した在庫データを、現在の在庫データと置き換えます。
かなり大変ですね。
製品の品目が、数千点や数万点ある場合は数日間かかります。
品目が多い会社は、循環棚卸へ移行しています。
でも、一斉棚卸で、在庫差異が少なくないと循環棚卸への移行は通常はできません。
■最近は、棚卸しの為の便利な機械があります。
バーコード(1次元)も読み込んだ結果を無線でパソコンへ送ることができるバーコードリーダーも
販売されています。
しかし、数量が定量だとよいのですが毎回数量が異なる場合だと問題です。
その問題を解決するハンディターミナルも最近は便利になっています。
現品に貼られたバーコード(製品名)を読み取ってその場で数量を入力すると、そのデータが無線で
パソコンへ送ることができる機械もあります。
ハンディターミナルが小型のパソコンになっています。(10万円~です。)